学習
学習
足りない知識を埋め続ける仕組み。積み上がる量は、1回の効果 × 続けた回数。長期と短期を混ぜない。
知識は減らないが、仕事が大きくなると足りなくなる。足りない分を埋め続ける仕組みが学習。
考え方:気持ちに頼らず、だらだら、できれば楽しく
学習で一番大事なのは、やる気ではない。やる気は日によって変わるし、仕事をする期間は長い。頑張る日を作るより、頑張らなくても続く形を作る。
- 気持ちに頼らない。「集中してやるぞ」と構えない。決意する場面そのものを消す。
- だらだらやる。動画や音声を流しながら本をめくる、くらいでいい。乗ってきたら集中すればいいし、乗らなければそれでいい。
- できれば楽しくやる。楽しいのは理解できるときで、理解できないものは楽しくない。だから、理解できるものだけをやる。
- その上で、効果を上げる。だらだらでも、理解できるものを広く入れ続ければ、引き出しは増える。
この考え方を分解すると、次の構造になる。
学習は効果と回数の掛け算
積み上がる量は、1回の効果と続けた回数の掛け算で決まる。この2つを別々に上げる。
- 1回の効果は、理解できることが条件。理解できないものは、何時間やっても積み上がらない。
- 続けた回数は、気持ちでなく、1回を始めるコストで決まる。続かないのは根性の問題ではない。
- 教材の選び方だけが、この両方に効く。理解できる教材は、効果を上げ、同時に続けやすくする。
積み上がる量
=
1回の効果
条件は「理解できること」
- 理解できるものをやる
- 複数分野を並行
- 広く浅く入れ続ける
×
続けた回数
気持ちでなく、始めるコストで決まる
好きなことと一緒にやる
集中しない、好きな動画を見ながら
仕組みにする
必ずやることと一緒に、手の届く所に置く、通知する
やりたくなる状況を作る
場所(家、会社、カフェ)と道具(椅子、机、ディスプレイ、ヘッドホン)
↑ 効果に効く ↑ 続けやすさに効く
教材の選び方
理解できるものだけ。3冊買って1冊。両方に効く唯一の要素
1回の効果を上げる
- 理解できるものをやる。理解できないものは楽しくなく、積み上がらない。
- 複数の分野を並行して、少しずつ進める。飽きたら別の分野に移る。1冊を無理に続けて止まるより、全体で速い。
- 広く浅く入れ続ける。積み上がるのは引き出しだ。知らないものは調べられず、AI に聞くこともできない。深く学ぶのとは別の価値がある。
続ける:始めるコストで決まる
「集中してやるぞ」という構えが、始めるコストを一番上げる。続ける手段は3種類ある。好きなことと一緒にやる、仕組みにする、やりたくなる状況を作る。
好きなことと一緒にやる
- 集中しない。動画や音声を流しながら、本をめくり、何かを試す。自然に乗ってきて集中するのは構わない。最初から要求しない。
- 好きなことと混ぜる。好きな動画を見ながら、気が向いたらやる。
仕組みにする
決意する場面を消す。歯磨きと同じように、やるかどうかを考えない形にする。
- 必ずやることと一緒にやる。通勤、オフィスでの仕事。
- 手の届く所に置く。机に2〜3冊本を置き、1日1回くらい空いた時間に読む。
- 自分がちょうど空いている時間に通知する(「○○を1つやる」)。
やりたくなる状況を作る
そこにいると自然にやりたくなる場所と道具を持つ。
- できる環境を探す、作る。家、会社、カフェ。
- いい椅子、大きい机、ディスプレイ2つ、ノイズキャンセリングのヘッドホン。
教材の選び方:効果と続けやすさの両方に効く
- 教材選びにコストをかける。大きな本屋で内容を見て買う。3冊くらい買って1冊だけやる。比べるコストは安い。
- 理解できそうにないものは買わない。理解できないものは、効果が出ず、楽しくなく、続かない。
2つのモード:長期と短期
ここまでは、毎日少しずつ年単位で基礎を積む「長期」の話だ。もう1つ、目先の仕事のために数時間〜1〜2日で入れて翌日使う「短期」がある。 別物で、混ぜない。長期だけだと目の前の仕事に間に合わない。短期だけだと土台がなく、底が浅い。
長期
毎日少しずつ、年単位で基礎を積む。地力を作る
- 集中しない
- 複数の分野を並行
- 生活の動線に置く
- 理解できる教材
短期
目先の仕事に必要なことを、一晩で入れて翌日使う
- 全体像を素早く
- 最小限、手を動かす
- 翌日、仕事で使う
長期の地力があるほど、短期の立ち上げは速くなる →
短期の型はいつも同じ。
- 全体像を素早く把握する。簡単そうな本を1冊、その日のうちに。
- 最小限、手を動かす。自分の環境で試す。読んだだけの「分かったつもり」は現場で一瞬でばれる。
- 翌日、仕事で使う。ゴールを「網羅的に理解する」に置かない。網羅は何週間もかかるが、翌日使える最小限は一晩で作れる。
一晩で立ち上がれるのは、長期で積んだ基礎があるからだ。新しい技術は「知っている何かの応用」として飲み込める。ゼロからの学習ではなく、差分の学習になる。
今日だけ頑張っても意味がない。ゆっくりでも、やらなくなるよりは続けていれば、長期的に自分は変わる。仕事をする期間は長い。
まとめ
- 気持ちに頼らず、だらだら、できれば楽しく。頑張らなくても続く形を作る。
- 積み上がる量 = 1回の効果 × 続けた回数。
- 効果は理解できることが条件。理解できるものを、並行して、広く浅く。
- 続くかどうかは始めるコストで決まる。好きなことと一緒にやる(集中しない、混ぜる)、仕組みにする(必ずやることと一緒に、置く、通知)、やりたくなる状況を作る(場所、道具)。
- 教材の選び方は効果と続けやすさの両方に効く。理解できるものだけ。3冊買って1冊。
- 長期と短期は別物。混ぜない。長期の地力が短期を速くする。
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